日常で必要な足の筋肉
以前お話をした内容もありますが、数ある足の筋肉の中でとくに日常で必要な足の筋肉の働きを紹介します。
内転筋
内ももの筋肉で、脚を内側に引き寄せることで働き、片足で立つときは骨盤を安定させることに働きます。
大腿四頭筋
大腿の全面を包んでいる4つの筋力からなり、歩くときや階段を上がる時に膝折れを防ぐように働いたり、階段を上がるときに身体を上に押し上げる筋肉です。
ハムストリングス
大腿の裏側にある3つの筋肉からなり、走ったり、歩いたりするときのアクセルの役目をし、膝を曲げる、股関節を伸ばすのに働きます。股関節は上半身と下半身を結ぶ関節で、この関節の働きで人間は二足歩行が可能になりす。
ヒラメ筋
アキレス腱とつながるふくらはぎの奥にある筋肉で、歩くときに最後に地面を押し出す筋肉で、重心を前に送る歩行には必要な筋肉です。
足の筋肉が弱くなることで起こりやすい症状
慢性膝痛、慢性腰痛
内転筋が弱ると膝のお皿が安定しなくなり大腿四頭筋とハムストリングスが弱ると膝の屈伸力が低下し、ヒラメ筋が弱ると地面を蹴る力が弱くなります。そのため、歩行の際に膝関節に無理がかかり膝痛を起こしやすくなります。
外反母趾
外反母趾は靴などの状態や、正しく歩けていないために母趾を使えていないことが原因です。正しく歩けていないと脚筋が弱ります。脚筋が弱ると正しく歩けないのです。外反母趾の予防と改善には足の筋肉を強化することが有効で、とくに内転筋とヒラメ筋の強化が必要です。
冷え性、むくみ
血液は心臓から出て足の先まで流れて戻ります。足の筋肉がきちんと機能していれば、膝から下の部分への血流がよくなります。これらの足の筋力の低下は足ばかりでなく全身の血流障害になるので、男女を問わず冷え性やむくみの原因になります。
歩くのが遅くなる
内転筋が弱ってくると骨盤が安定しなくなり、その結果、姿勢が崩れて歩きにくくなります。